アストラテックインプラントがなぜ安心なのか?
松野歯科医院ではアストラテックインプラント (以下アストラインプラント)を主要インプラントとして、使用しています。
アストラインプラントはスウェーデンのアストラテック社で製造されている インプラントシステムです。 4大オリジナルインプラントの1つでもあり、世界中で古くから使われ、高い実績をあげています。日本で認可がおり、使用されたのは1996年からとなっています。
近年のインプラントシステムはどれもよくできたものばかりです。
どこのメーカーのシステムを選んだとしても大きな問題はないと考えています。
しかし、インプラントの選択は消耗品や短期使用前提の物を選ぶのとはわけが違います。
体の一部となるものであり、さらには長期間(10年以上)、常に機能しているものです。
だから、松野歯科医院はこだわって、アストラインプラントを選択して使用しています。その理由を松野歯科医院の視点から、説明致します。
1.アストラテック社はスウェーデンの半官半民会社である。
インプラント会社は保険会社や銀行と同様、長期間の企業体力が必要です。インプラントはできれば、何十年と使用していただきたいものです。もし、修理などの際、会社がなくなってしまっており、パーツがないとしたら、非常に困ります。
もちろん、インプラントをした歯科医院がないのはもっと困りますが。
そういう意味で高水準医療国の代表であるスウェーデンが肩入れをしている会社なら 倒産する可能性は極めて低いと言えるでしょう。
これは患者さんにとっても、インプラントを使用する歯科医院にとっても大切なことです。
2.免荷期間が6週間と短い。
インプラント治療には免荷期間というものがあります。インプラント体と骨がオッセオインテグレーションするまでのある一定期間のことです。インプラント埋入から免荷期間を経て、初めて上部構造が入り、噛めるようになります。
最新のアストラインプラントはオッセオスピードOsseoSpeedと呼ばれ、骨と結合が非常に早く、強い構造になっています。その結果、2,3か月、長いと6か月必要とされてきた免荷期間が6週間で良いのです。
治療期間の短縮は患者さんにとって、大きな利益となると考えます。
早いとインプラント埋入の1次手術から、7週間で治療終了までいきます。
3.辺縁骨が下がらない。
アストラインプラントの1番のウリは「辺縁骨が下がりにくい」ということです。インプラント治療を行っている歯科医なら、必ず経年的な辺縁骨の吸収が気になります。それが安定しているので、安心してメインテンナスを行えます。
インプラントは天然歯と違い、歯ぐきの防御機構がありません。だから、清掃が悪かったり、力のバランスが悪かったりすると、経年的にインプラント周りの辺縁骨が下がりやすいのです。
システムによっては2次手術をするだけで、 辺縁骨が下がる場合もあります。辺縁骨が下がると、インプラントの寿命にかかわることはもちろん、前歯であれば、 見た目に問題がでることがあります。アストラインプラントのマイクロスレッドMicroThreadと言われる構造がこの特徴を作っています。
4.インプラント体の長さ、太さの種類が豊富。
各システム、インプラントの長さ、太さ、形状などいくつかのラインナップを持っています。骨の状態や噛みあわせの強さなどによって、必要なインプラントは違ってきます。その種類は多いほど、対応できる状況が増えることになります。
その中でも、インプラント体の長さが短いものと径が細いものは重宝します。アストラインプラントでは長さは最短6mm、径は最小3mmがあります。これが単独使用で、認可が下りるということは心強いです。 骨造成の数が減り、処置侵襲も少なくなります。症例の幅も拡がり、患者さんに優しい治療ができます。
5.2次手術が簡単。
インプラント治療において、2回法を選択した場合、2次手術が必要になります。詳しくは1回法と2回法、2次手術をご参照ください。 その2次手術の際、処置の侵襲が小さいのが特徴です。
アストラインプラントはインプラント体の頭の部分がプラットホームスイッチングをいう形をしており径が小さくなっています。だから、ヒーリングアバットメントをつける際、少しの歯肉切開で済むのです。
処置が簡単に済むということは患者さんにとっても、私たち術者にとっても、うれしいことです。
アストラインプラントの強みを5つ書きました。しかし、実はいいことばかりではないのです。 最大にして、唯一の弱点、それがコストです。
4大オリジナルインプラントは実績があり、人気がある分、ブランド力が働きます。よって、他のインプラントシステムに比べ、割高になります。 良いインプラントを使いながら、患者さんにはできるだけ負担をかけないよう松野歯科医院では配慮しています。